フィールドDay

岩崎研では、学生にフィールドで自然観察をする機会を多く提供するため、数ヶ月に1回程度で不定期に「フィールドDay」と題したフィールド観察会を開いています。対象は、都心にあるアクセスの良い植物園や自然教育園、自然公園などが中心です(身近な山でのハイキングも)。

お茶大生であれば、学科・学年を問わず、参加を歓迎します。主にお茶大の学生向けですが、ポスドクや教職員の方でも参加希望があればお知らせください。お茶大OG、岩崎研OB・OG(お茶大赴任以前の指導学生含む)も、いつでも参加を歓迎します。毎回の参加は完全に自由ですので、興味がある回だけの気軽な単発参加で全く問題ありません。

実施日は、決まり次第、このページと下のメーリングリストで案内します。

メーリングリストでの案内を希望する場合は、下のGoogleフォームに登録してください。毎回の開催の1-2週間前を目処に、情報を送るようにします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf3uXtkcYYaqRMNAIXNdUTpITptM0dfM_TQEBl-7RE2y5IAvQ/viewform
登録アドレスは、できるだけお茶大のアドレス(ocha.ac.jp、edu.cc.ocha.ac.jpなど)でお願いします(それ以外のアドレスを使用したい人は、別で岩崎までメールをください)。

集合時間や集合場所の詳細は、メーリングリスト登録者と個別メールをくれた人に連絡します(HPでの公開はしません)。

連絡先: 岩崎貴也 iwasaki.takaya(あっとまーく)ocha.ac.jp

 

他に、私が顧問をしているお茶大公認サークル「お茶の水女子大学野生生物研究会」でも、フィールドの機会はあります。興味がある人はこちらのHPからコンタクトを取ってみてください。
https://sites.google.com/view/ochayaseiken/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

今後の予定

あまりに忙しすぎて余裕が無く、しばらくお休みしています。すみません。

4月上旬に、「キャンパスの野草を食べる会」ができればと思っています。

 

これまでの実施記録

第8回 2023年11月4日(土)

構内のツバキの果実(既に採集して乾燥中)を使い、ツバキ油を搾るのに挑戦しました。お茶大構内にはツバキの樹がたくさん植栽されており、日当たりの良い樹からはかなりたくさんの果実が採取できます。種子は十分に用意できたのですが、うまく油を抽出することはできず、わずかな量しか取れませんでした。来年度に再チャレンジしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特別回 2023年7月2日(日)

フィールドDayとは違いますが、お茶大野生生物研究会が5/16に行う予定の高尾山での自然観察には、依頼を受けて岩崎と岩崎研メンバーも同行して一緒に行いました。

お茶の水女子大学野生生物研究会HP
https://sites.google.com/view/ochayaseiken/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
Twitterアカウント
https://twitter.com/ocha_biology_sg/status/1645757259404972032

 

第7回 2023年4月16日(日)
「キャンパスの野草を食べる会」を開催しました。お茶大の中を回り、食べられる野草を集めて料理し、みんなで食べました(参加者の記録を忘れていましたが、14人ぐらいでした)。
ノビル、タンポポ、ユキノシタ、カラスノエンドウ、サンショウ、ヤマグワ、ニリンソウ、ミツバ、ヨモギなどを、天ぷらやチヂミにして食べました。お茶大では採集する人が少ないためか、ノビルはかなりの大株がたくさんありました。

※ このイベントは、お茶大の学内公認サークル「お茶の水女子大学野生生物研究会」と共催で行いました。以下は、サークルからのメッセージです。

サークルのTwitterアカウント: https://twitter.com/ocha_biology_sg

お茶の水女子大学野生生物研究会は、土日などの休日を利用して月1回程度、フィールドに赴き野外生物の観察を行っています。
活動の日程は会員のスケジュールを考慮して決定するため、それぞれの都合に合わせて参加することができます。また活動は参加できる人が参加するというスタイルを優先しています。
生き物好きな方の入会を心よりお待ちしております。
ご質問等あれば以下に掲示するアドレスへお気軽にご連絡ください。
よろしくお願い致します。
連絡先: ocha.biology.sg(at)gmail.com     (at)を@に変換してください

 

第6回 2022年6月12日(日)
神代植物公園( https://www.tokyo-park.or.jp/jindai/ )で行いました(参加者は、岩崎研6名+1(参加者の子ども)、他2名)。温室で世界中の熱帯や乾燥地の植物、そして小笠原の植物を、多様性センターなどで奥多摩や武蔵野、伊豆諸島の植物をいろいろ観察することができました。水生植物園では、いろいろなアヤメの仲間がちょうど満開でした。小笠原や伊豆諸島の植物は、生物系統地理学や保全遺伝学的な背景が分かった上で見ると、いろいろな背景が想像できてとても興味深いです。

オガサワラグワ Morus boninensis Koidz. (クワ科クワ属。絶滅危惧IA類)

参考: 希少樹種の現状と保全  8. オガサワラグワ
神代植物公園の株は、『オガサワラグワ里親計画』の第1号のようです( プレスリリース記事PDF)

 

第5回 2022年4月10日(日)
高尾山(ロープウェイ ⇒ 2号路 ⇒ 3号路 ⇒ 山頂 ⇒ 1号路; https://www.ces-net.jp/takaovc/?page_id=242 )で実施しました(参加者は、岩崎研6名、他9名)。
スミレの観察にはちょうど良いタイミングで、野生種だと合計10種(ナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、タチツボスミレ、ヒナスミレ、タカオスミレ、ヒゴスミレ、アカネスミレ、アオイスミレ、マルバスミレ、コミヤマスミレ(これは葉のみ))のスミレを観察できました。高尾山ほどのスミレの宝庫は他に知らないですし、いつかここを舞台にスミレの研究をしたいなと頭の中でいろいろ考えたりしました。スミレ以外にも、シュンランやギンリョウソウなど、多くの植物を観察できました。

ナガバノスミレサイシン Viola bissetii Maxim. (スミレ科スミレ属)

アカネスミレ Viola phalacrocarpa Maxim. (スミレ科スミレ属)

タカオスミレ Viola yezoensis Maxim. f. discolor (Nakai) Hiyama ex F.Maek.(スミレ科スミレ属。ヒカゲスミレの品種。全国に分布しますが、”タカオ”の名を冠する高尾山を代表するスミレです)

 

第4回 2022年3月27日(日)
小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園、 https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/ )で実施しました(参加者は、岩崎研5名、他4名)。
フィールドDayで小石川植物園を訪れるのは2回目ですが、前回(20221.11/7)と季節が違い、ちょうど期間限定で山地植物栽培場(ロックガーデン)が解放されていたため、シデコブシやアマナ、ヒロハノアマナ、カタクリ、キクザキイチゲ、ミツマタ、ニリンソウ、ヒメウズなど、前回とはまた違う植物が観察できました。
ロックガーデンは、地図に載っていないのですが、分類園と薬草園の間から南側へ下りる道の途中にありました。


ロックガーデンで観察できたカタクリ Erythronium japonicum Decne. (ユリ科カタクリ属)
後ろにぼんやり見えているのは、キクザキイチゲ Anemone pseudoaltaica H.Hara(キンポウゲ科イチリンソウ属)

 

第3回 2022年 2月12日(土)
三鷹市の野川公園( https://musashinoparks.com/kouen/nogawa/ )で行いました。
セツブンソウやフクジュソウ、ミスミソウ、イヌノフグリ、ソシンロウバイ、ロウバイなどの花が咲いていました。あとはいろいろな植物のロゼット葉も観察できました(参加者は、岩崎研2名、他2名)。


セツブンソウ Eranthis pinnatifida Maxim.(キンポウゲ科)


イヌノフグリ Veronica polita Fr. (オオバコ科)

 

第2回 2021年11月7日(日)
文京区にある小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園、 https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/ )で行いました。茗荷谷駅から歩いて20分ちょっとでした(白山駅からの方が近いです)(参加者は、岩崎研6名、他4名)。


アンボレラ Amborella trichopoda Baill. (アンボレラ科) 残念ながら、花はまだでした。12月に再訪すれば観察できそうです(再訪出来なかったので、また来年に)。

 

第1回 2021年10月3日(日)
港区白金台にある国立科学博物館附属自然教育園( http://www.ins.kahaku.go.jp/ )で行いました(参加者は岩崎研8名、他4名)。


カリガネソウ Tripora divaricata (Maxim.) P.D.Cantino (シソ科)